増田聡は教祖ではない

ある時誰か(誰か達)が「嘘と本当はきっぱりと分けられその間など存在しない」と宣言した。それからオレたちは嘘と本当の間に高い壁を築き、その間について考えることをやめてしまったのだ

と彼は書くわけだが、この文章を読んだ読者のうち、はたしていったい何人が、「オレたち」のなかに、この私が含まれている、という風に思うのだろうか。

少なくとも、私はそんな「高い壁」を築いた覚えもなければ、増田聡に、勝手に「オレたち」呼ばわりされるいわれもない。

(虚実皮膜論を大げさに拡大解釈してアジっても、「学会はエンターテインメントではない」という先の私の文に対する反論にはならないし。)

これは、「同志」に呼びかけるアジテーションの話法に見える。

そして彼がこのタイミングで、「同志」への呼びかけ話法を採用したのは、宗教的もしくは政治的指導者が不当に法廷に召喚される、といった殉教・弾圧の物語を暗黙に想定したと想像される。

(増田聡の脳裏にあるのは、おそらく、せいぜいオウム真理教のあの人だろう。)

しかし、別に私は、最初から、私の知っている彼の怠惰と虚言が、彼の実存を脅かすほど重大で決定的なものだ、などとは微塵も思っていない。(当たり前だ)

また、私は、彼が学会の次の選挙で落選すればいいのに、と思っているが、たぶん、日本音楽学会は、そこまでシビアじゃないだろう。

さっさと詫びれば済むことについて、どうあっても頭を下げない頑固と誇大妄想がどこから来るのか。

現状は、うっかり雑踏で他人の足を踏んでしまって、「痛いじゃないか」とごく普通に言われただけなのに、あたかも、イエスが明日にも磔にされそうだと言わんばかりに大騒ぎしているわけで、彼が騒げば騒ぐほど、事態は滑稽になる。

【再掲】

「そんなことを書き殴る前に、ここ http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20160315 に書いた質問にちゃんと答えて下さい」