悪と罪の定義

問題発覚直後の、まだ、ほとぼりすら覚めていない段階で、ケロリとそのことを忘却してしまう振る舞いは、「無反省な居直り」=「故意の悪事」に分類されるので、意図しない過失より罪が重い。

当人の脳天気と反比例して、弁護可能な余地が狭まり、信用失墜の長期化が見込まれる。

悪と罪が、当人の早急な立ち直りによって確定した、ということである。

「いけシャアシャアと……」とか、「友達を無くすぞ」とか、「がっかりです」といった言い回しで知られる状態と言ってよいだろう。

これは、一般論ではなく、増田聡氏に対する私の現在の所見である。

過失と故意の間に、特殊な柵や境界線など存在しない。そして存在しない境界を越えるか越えないか、その振る舞いを、私たちは civilization と呼んでいる。都市の人と市外の人の区別であり、おそらく、市民権の付与・剥奪といった発想は、これと連動していると思われる。彼が「市外に去る」というのであれば、別に誰かがそれを止めるいわれはない。

おそらく彼の自己規定は「永遠の田舎者/成り上がり」というようなものなのだろうと想像されるが、実在の彼の生地をはじめとして、場合によっては「田舎」といまだに形容されるような地域を含めて、幸か不幸か、現在、この島では急速な「都市化」が進んでいることが知られているので、「市外に去る」は、居場所の喪失である可能性が高いわけだが。