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自転車文化論

増田聡が職場である大阪市立大学について語る定番の話題のひとつに「自転車の学内乗り入れに対する大学側の一方的な禁止措置に抗議する」というのがあるわけだが、

これは、以前一度書いて消したように、

  • そもそも自転車文化は19世紀ブルジョワの楽しみに由来しており、20世紀のモータリゼーションとの類推で、大衆の生活向上のシンボルとみなすのは錯誤である可能性がある
  • 21世紀の都市設計には、ショッピングモール型のジェントリフィケーションに代表されるように、人が徒歩で移動する空間を確保する傾向が認められる(そういう空間では、自転車は自動車と同じく乗り入れが禁止される危険な乗り物と見なされつつあるし、自転車に何らかの免許取得が義務づけられる可能性が近い将来ないとはいえない、私もそれは致し方ないと思う)
  • 北摂・阪神間のような高低差のある郊外住宅地における自転車と、河内平野の自転車では、意味が違う可能性がある

こうした論点が複合している可能性があり、「自由を求める学生」vs「強権的な体制・執行部」という全共闘風の構図に収めて扇動する増田聡の戦術は、自転車文化の関係者が互いに向き合って、前向きな問題解決を測る前途を開くとは思われない。